素直じゃなくてごめんね。
第12章 双子との距離
「……葵っ!!…俺はっ……」
「…ははっ……晃はさ、本当は俺が邪魔で邪魔でしょうがなかっただろ?俺がいるから…誰にもわかってもらえない…同じじゃないのに他の奴らはわからない……」
「………っ!」
晃は下を向いて拳を固く握りしめている
「……でもさ、俺…思うんだけど、他人に理解してもらおうとか思っちゃいけないと思うんだ。他人に理解を求めるなら、俺らが変わらなきゃいけないだろ?ちゃんと“俺”を見てもらうためには、伝えなきゃ。…何もしてないのに、相手に分かれって言っても、無茶だよ…」
「…………うん」
晃は 静かに頷いた
「だから、明日からちゃんとみんなにわかるように俺らも変わろうぜ!!」
俺は笑顔でそう言って 晃の手を引いた そして……
ガツッ
「「~~~~っ!!」」
頭突きを喰らわした