素直じゃなくてごめんね。
第13章 修羅場
そして 私は結局静琉君と一緒に帰ることになった
(……な…何、この空気……)
静琉君はさっきから無言で黙々と歩いている
でも しっかりと私の右手は静琉君の左手によって繋がれている
「………」
「………」
(…な…何か話題はないの?!このままじゃ、息が詰まっちゃうよ!!)
私は必死に話題を考えて頭をフル回転させた
そして 思いついた言葉が
「いっ…一年ももう直ぐ終わるね!」
(…何言ってんの?私!!もっと他にいい話題なかったの?!)
「……そうだね」
静琉君は目も合わせずにそう言った
「……いっ…一年って、長いようで短かったね?」
それでも私は必死に会話を続けようとする
でも 静琉君は
「……そうだね」
会話……終了……
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