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先輩、好きです。

第5章 それぞれの旅立ち





〜屋上〜





「・・・変わらないな」




あの時の景色、先輩と居た時の景色のままだった






変わったのは私。







そして慣れたようにその場へ寝転ぶと、目を瞑り、あの頃を少しだけ重ねる






先輩の笑い声が聞こえてきて、先輩が私の名前を呼んでくれる






大好きなあの笑顔で、私の名前を呼ぶ






「・・・・っ・」





気が付けば涙が溢れていた






本当に最後なんだ





もうこの場所に先輩が来る事はない







抑えてきた感情が一気に溢れ出して、涙が止まらなかった






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