
先輩、好きです。
第5章 それぞれの旅立ち
美嘉「じゃあ私そろそろ見送ってくるね?」
もうすぐ卒業生が体育館から出てくる時間だ
「あれ?もうそんな時間?」
わざとらしくそう言った
でも本当は、美嘉以上に時計を気にしていたのは私
だってこれで先輩とさよならなんだから
もう二度と会えないかもしれないんだから
美嘉「莉奈も来るでしょ?最近秀が付き合い悪いって怒ってたよ?(笑」
だけど、最後まで私は駄目な子でいいの。
「えー。先輩に作る時間なんてない♪」
美嘉と2人で居る先輩を見たくない
これ以上見たら、美嘉を憎んでしまうかも知れない
だから私は、会わないことを選ぶ。
美嘉「そっか、秀にそう言っとく(笑」
「うん!それに私気になる先輩がいるから、そっちに会いに行く♪」
美嘉「他校だっけ?いつか紹介してよね?じゃあ行ってくる!また後で〜」
そう言って、去っていく美嘉の後ろ姿を見る
嘘だよ。美嘉、ごめんね。
そんな人居ないよ・・・・
もういい加減、屋上行こうかな・・・。
そして私は決意したようにあの場所へ向かった
