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大切な人*

第2章 no.2*





(気づかれてないよね…?
よし、通りすぎるの待っとこ。)

私はスーパーとかで人にしか会うのが
あまり好きじゃないので
近くのゴミ箱に隠れた。

(後ろ向いてたら、大丈夫かな?)

私は入り口に背を向けるように身をひそめた

(カンペキ!!!)

と思っていたら、
頭に違和感があった。

(ん?なんだろー?
まさか…ね…)

私はゆっくり、上を向くと
そこには…

「山下くん!!!」

私の頭の上には山下くんの顔があった
私は心臓がおかしくなるかというくらい
速くなっている

「こんなとこで何してんだ?」

「えっと、…」

(隠れていたなんて言えるはず
ないしなー…どーしよー…)

「ぁ!!!そう!!!
ネズミが勝手に私の買ったチーズをくわえてゴミ箱の裏にが入っていったから取り返そうと思って!!!」

うゎ。嘘つくの下手すぎる。
ありえないー。はぁー。





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