先輩、好きです。(続
第5章 それぞれの旅立ち
最後にさよならを言いたい
じゃないと前に進めないから。
私はもう何処かスッキリした気分だった。
秀「・・・美嘉」
「卒業おめでとう!」
気まずそうにする秀を、無視するかのように笑った
秀「おう!サンキュ」
秀はもう察している様子だった
「大好きだった空を、これからは思い出していいんだよ。まだ間に合うと思うよ。素直になれ」
私は笑った、精一杯笑った
秀「・・・・ありがとう」
そう言って秀は私の横を走っていった
きっと莉奈の元に行ったんだろう。
その後ろ姿を見て、溢れそうになる涙を必死に堪えた
これでいいんだよ。
これでいい。
そんな私達を綺麗な青空が包んでいた・・・
end