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委員長「かちこみじゃあああ!」

第2章 2

一方そのころ!!!教室

金髪「なんだよその、噂ってのは。じ、実は巨乳とかそういうことか?」

友「たしかに女さんは可愛いし、一見人当たりもいい」

金髪「もしもーし…」

友「ただ、それは表の顔であって、実は彼女には裏の顔がある、ということなんだ」

金髪「はあ?んなもん、どっかのモテない女子が女さんを僻んで流したデマじゃねーの?よくある話じゃねーか」

友「それが、ただのデマとも言えないのさ」

金髪「どういうことだよ」

友「噂の内容は、告白してきた男を何らかの方法で思う通りにいうことを聞かせてる、という内容のものなんだが」

「何やら弱みを握って言うことを聞かせていた、とか」

金髪「…ま、まさかぁ…」

友「この噂を流したのは俺の男友達で…彼は女さんに告白した当事者のひとりだった」

金髪「フられたそいつが逆上して噂をでっち上げたんじゃねーの?」

友「まあ、そう考えるのが普通かもしれないが…彼の性格から言ってね、僕はそうは思えないんだ」

金髪「…それで?」

友「告白した時のことについては多くを語りたがらなかったその友達は…この噂を流したつぎの日…」

金髪「…ゴクリ」

友「彼が女さんの名前を呼びながら喘いでいる声がなぜか昼間の放送で流れて学校中に響き渡り」

「その友達は…二度と日なたの学校生活を送ることはなかった…」

金髪「…」ぞくっ

友「恐ろしい話だろう。意中の人を思って 何からしらの行為を行うことはもしかして誰にでもあることなのかもしれないが…」

金髪「それを他人に聞かれちまったら…社会的に抹殺される…!」

友「うむ。俺たちの生きる学校社会とはそういうものだろう。もしそれを意図して仕組んだのだとしたら…むごすぎる」

金髪「でも、それが女さんの仕業って証拠はどこにも…」

友「他にもあったのさ…似たような事件が。女さんに不利な噂が立つたびに何度か」

「その度に噂を立てた人物は周囲の信用を根こそぎ失うこととなり、逆に彼女は被害者として皆に憐れまれた」

金髪「…デキ過ぎ…てか」

友「ああ。いつしか一部の間で彼女はこう呼ばれるようになった」

友「闇猫の女…」

女「 何 の 話 し て る の ? 」

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