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Hなサッカー部

第15章 梓の過去

梓「噂では、先輩が浮気して離婚したって…




たまに先輩見るけど、いつも女の人と一緒でさ…、あたしにはもう関係ないのに、胸が苦しくて、ギューッてなって……」



あずの目から、大粒の涙がボロボロと零れ落ちる。


それでも必死で笑顔を作るあずに、こっちまで切ない気持ちになる








梓「笑っちゃうよねぇ…あんな酷い目に会ったのに……





あたしまだ先輩が……」






『全っ然笑えないよ!』





私は場所構わず大きな声を出してしまった。





『どうして無理して笑うの…?


そんなんだから先輩に言いたい事も言えなかったんじゃないの!』





梓「だって………っ」













-ギュウッ







梓「!詩ちゃ…」






私は力いっぱいあずを抱きしめた。












『辛かったよね…悲しかったよね…。今まで、よく頑張ってきたね……』





喋ってる内に、私も段々目から涙が溢れてきた。





梓「…うん」






『…話してくれてありがとう。

私、きっとあずの為に何も出来ない。




…でも、辛い時は傍にいる。嫌な事があったら愚痴だって聞く。だから、もう無理して笑わないで。







せめて私だけでも、弱音吐いてよ……
そんな友達に、なりたいの…











だから、私と友達になって下さい………』













梓「っうん……。ありがとう、詩ちゃん………」




この後私達は、抱きしめ合いながら二人で泣きじゃくった

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