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Hなサッカー部

第5章 想い

~一樹side~

今日、ある女の子とヤった。まぁ未遂だけど


その子は河野詩。クラスの女子で、笑顔が可愛くて思いやりのある子だから好意を寄せてる男も少なくはなかった

俺も少し気になっていて彼女の優しい笑顔に惹かれていた

ま、喋った事ないけど

俺と彼女がまともに喋ったのは昨日

いつも通りサッカー部の練習をしている時にボールを彼女のいる方へ蹴飛ばしてしまったのが始まりだった

詩は所属していた演劇部が廃部になって落ち込んでいたらしい

俺はその演劇部の劇が結構好きだったから少しがっかりした

本当は同情する所だが、なんだかいつもは笑顔を振り向いているのに落ち込んでる詩がレアで面白かった

詩は一回その場から立ち去ろうとしたが、俺は咄嗟に細い手首を掴んだ


折角話せたのに今ここで別れたらもう一生チャンスは無いと思った

そしてまさかの勧誘(笑)



…でも、うちのサッカー部のマネージャーには変わった仕事がある





―――選手の性処理。

清楚で汚れを知らない人はきっと泡吹いて倒れるほどだ

手を握った時の真っ赤になった詩の反応では、男子への免疫力が無いと見て多分処女


こんな事で処女を捨ててもらうのは流石に可哀想かもしれない


でも、俺は悄げてる詩を見て慰めたいとは思わなかった


…寧ろもっと泣けばいいと思った程だった

虚ろな目をしているコイツを、もっといじめたい、めちゃくちゃにしたい

今考えると自分がSだということは知っていたがここまでだとは思わなかった

でも真実を言ったら絶対に拒まれる

だから半ば強引にサッカー部のマネージャーにさせたかった

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