Hなサッカー部
第7章 改めて
―キーンコーンカーンコーン
授業の終わりのチャイムが鳴った
よし、行きますか
『花南じゃあねー』
「うん、じゃ………。あ、ねぇ詩さ、演劇廃部になってサッカー部のマネージャーになったんでしょ?」
『え?あぁ、そーだよ』
「なんか意外でびっくりしたよー。…で、詩。唐橋君とはどういう関係?」
『へ!?』
興味津々で聞いてくる花南。
見える、見えるよ。花南から生える尻尾が
『普通の喧嘩友達みたいなもんかな?』
「ふーん…」
『な、何?』
「いや、なんか仲良いみたいだから…。朝もなんか喋ってたし、部活も唐橋君サッカー部だから付き合ってんのかなって」
『は!?ないない!有り得ない!』
私は手を顔の前でひらひらさせた
「そう?…ま、良かったよ。私結構唐橋君好きだから」
『………え?』
「言ってなかったけど、私唐橋君に気があるんだ。詩取らないでよ?」
ヘラッと冗談っぽく笑いながら言う花南にそれ以上何も言えなかった