Hなサッカー部
第8章 マネージャーの仕事
梓「よしっ、タオル畳み終わりぃ~♪外に出よっか!」
あずか淡々とした声でにこっと微笑んだ
そんな眩しい笑顔向けないで;
グランドへのドアを開けると、暖かい日差しが差し込み、思わず目を伏せた
前を見ると、部員達がサッカーボールを追いかけてる
うん、青春だなぁ
梓「ちょうどボール慣らしの時間ですか?」
中「ああ。河野、スローインに使うボール渡せるようにいつでも準備しといてくれないか?」
『え?あ、はいっ!』
えーと、じゃあカゴからボールを出さなきゃね
一「危ない!」
『!』
カゴに向かって歩き出そうとした時、唐橋の声が聞こえた
振り返るとボールが勢いよく飛んできていた
わーい、デジャヴーw
ひゅんっ!
『わっと、っと…』
間一髪で避けた
危ない危ない、同じ恥辱はうけないぜ
ていうかなんで唐橋はこういつも……
中「ごふぅっ!」
『!!?』
え、え?
なんか、すっごい嫌な予感するんですけど…
一「やっべ……」
唐橋が苦笑いをする
ゆっくり後ろを見ると、中西先生がぐったり倒れてお腹を押さえて悶えている
『ぬぁぁあああ!!せんせい!!?』
やっぱり。
私が避けたから後ろの中西先生に当たったのだ
梓「詩ちゃん……」
あずが非難の目で見ている
え?私のせい?(笑)
一「あーあ」
『あーあってあんたでしょ!!?』
何罪被せようとしてんの
中西先生がゆっくり起き上がった
『あ、中西先生だい……』
中「こーーうーーのぉーーー……よけやがってぇ……」
『え!?私なんですか!!?』
唐橋を見ると思いっきり顔を背けて耳を真っ赤にしてる
笑ってる。コイツ絶対笑ってる
中「罰として倉庫掃除だ!!!」
『なんでぇぇえええ!!!!』
唐橋後で呪う
一「………」