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恋愛性条件

第1章 恋愛取引

ほんのり、顔が赤くなるのを見て俺は確信した。こいつは隼斗が好きなんだと。まぁ別に俺はこの子が好きじゃないから普通に隼斗を呼んでやれば良かったんだけど、俺はそうしたくなかった。

「あいつのどこが良いんだ?ただの真面目で、かっこよくないじゃん」

俺と隼斗だったら絶対に俺の方がイケてるのに。

「それは、神埼くんを見た目で判断した感想だろう?ちゃんと話をしていない君が神埼くんを語るな」

即答かよ。イラッときた。

「じゃあ、お前は隼斗を知っているのかよ?」

「知らない。だから、告白するんだ」

わかんねぇ。

「何で知らないのに告白するんだ?」

「す、好きな人を知りたいと思うのは普通だろ」

言葉がつっかえさせられるのも、こいつを赤くさせられるのも、隼斗かよ。そうか、ふーん。でもそれだと俺はすごくつまらない。
だからいってやった。

「お前の恋、応援してやるよ。ただし、条件付きでな」

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