テキストサイズ

にゃんと喘いでくれるよね

第11章 猫と迷子






─────────‥
────────‥
──────‥




開けたくもなかった


重いまぶたを開く。










左手を

ポンポンッと



布団を叩く。








やっぱ…いねーじゃん。






転がって、みいのいた所に


顔をうずめる。









あったかい訳ないのに




あったかい感じがして





いる訳ないのに






いる気がして







僕と同じシャンプーの

匂いがして





胸の奥が苦しくなる。








あいつ…どこ行ったんだよ…っ








僕は重い体を起こして


学校に行く支度をして

少し早い電車に乗った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ