
にゃんと喘いでくれるよね
第13章 猫とノラ
不安で不安でお姉さんも
仕方なかったんだろうな。
背中をさすって、お姉さんが
落ち着いた辺りで
僕はトボトボ家へ帰った。
「ただいまー」
『おかえりにゃさい♪』
にゃはっ
そんな訳がなくて…
ぐぅー
「…お腹すいた…」
『へへっ
今日はね!
みい特製オムライスだったりして♪』
そんな訳だってなくて…
いや、そんな事された事なくて…
「お風呂わかさないと…」
『あ…みいがしておいたにゃ!
りく…一緒に入ろ…?』
なんて…ある訳がなくて…
ドサッ
本当…何してても
みいの事しか考えてない。
考えれねーよ。
…きも。
僕はつい
にゃんこ喫茶の名刺を手にとった。
