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僕の父親。

第2章 最低な父親について。



僕が小学校4年生くらいだったか、
夜中まで家族で母と付き合いがある居酒屋で飲んでた時のことです。

母は口を滑らしたのか、
いきなり昔の父親のことを語りました。



母によれば
その父親はDV、いわゆる暴力が耐えない父親だったそうです。

母は毎日父親から暴力を受けていて
言われてみれば
頬をおさえて泣いてる母の顔が
薄く浮かび上がりました。


ほんとに僕の記憶は曖昧で
父親の顔は覚えてないんです。


曖昧で曖昧で
夢にも思えます。



母は、殴られて
耳は聞こえずらくなり
歯は折れたりなどしたようです。

今は治療をすませ
元気です。うるさいくらい元気です。



父親は僕ら娘をどのように思ってたのかは聞けませんでした。
というか母が知ってたのかは不明です。

母は父親が仕事に行ってる間に
家の鍵を変えて
帰ってこれなくしたそうで

小学校4年生だった僕でも

ママは僕たちを守ってくれた、と
思うことができました。




でも、開かないドアの前で
暴力をふるうほどの乱暴な父親ですから
きっと罵声などもすごかったと思います。
頭がおかしくなるほどだと思います。
それでも母は僕たちを守るため
耐えて耐えて、

父親がいなくなったあとに
少ないお金で近くの団地に引っ越しました。



1人はそんな父親でした。



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