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僕の父親。

第2章 最低な父親について。




この父親には
僕が小学校卒業間近の時に出会いました。
母に彼氏ができたとのことで
会いに行ったのが初対面。

父親は会ってみると
とても優しい人でした。
初対面の日に僕と母は父親の家に泊まったのですが、(姉は泊まりませんでした)
夜な夜なに目が覚めると
母と父親が話していました。
その会話に父親の優しさが溢れていました。


「嬉しいよ、あの子(僕)が初対面の俺にあんなに懐いてくれて」


そう言って父親が泣いていたんです。
母はそんな父親がおかしくて
でも愛しそうに笑っていました。
僕も、そんなふたりを見て幸せな気分になりました。

父親と母がキスすると
僕はママを取らないでーっなんて言って
母と抱きしめ合った時間や
父親と留守番しながら昼寝した時間など
父親の家にいるまでは
とても幸せな日々が続いてました。
姉もきっと、そう。



だけど父親が変わったのは
僕たちの家に住むようになってから。


地獄みたいな日々でした。


仕事の愚痴を
翌日夜勤の母に夜明けまで言い聞かせて
母が寝たいと言うと怒鳴り散らしたり、
のんびりしている僕らに
お前らは呑気でいいよなだなんて
嫌みったらしく言ったり

あの時泣いていた父親の姿は
消えていました。

ひどかったんです。ほんとに。



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