
サイカイ
第3章 サクヤのいたずら
『〜〜っわ、分かった
自分でやるから』
私は渋々承諾した
「なら、始めろ 」
サクヤはそう言うとノートと鉛筆をどこからか出してかまえたのだ
『ちょっと待った‼
なんでノートと鉛筆なのよ⁈』
今が、(まぁまだ信じられないけど)300年未来だとしてなんでノートと鉛筆のまま⁉
せめて、タブレット端末的なものになってたりするんじゃないの⁉
「だから俺はレポートをだな…」
『じゃなくて本当に今300年未来なの?』
「あぁ、そういうことか
間違いなく今はお前からみれば未来だ
技術面を疑問に思ってるなら安心しろ、ノートと鉛筆は俺の記憶術だ
お前の疑問はまた後で答えてやるから今は俺に付き合え」
