テキストサイズ

暗闇の中の光

第3章 記憶

~部活時間~

悠弥は帰宅部、
薫と周助はテニス部に入った
(転校生の為)
悠弥はテニス部の見学には行っている
そんなある日…

今日もいつも通り練習していたテニス部…
だが…

薫:やるのかゴラァ!!

桃城:マムシがやるのか!!

犬狼の仲の二人の喧嘩、
いつもの通りのはずだった
だが桃城がラケットを振り上げた時
起きたのだ

薫:ッ!?

フラッシュバックして見えた

包丁を振り上げた男の姿が…
ラケットを振り上げた桃城と重なった

薫はラケットを落として頭を抱えた
その姿に部内は騒然とさせた
悠弥と周助はすぐに薫に駆け寄った
悠弥は薫を抱き込んだ

悠弥:薫君、
大丈夫です。落ち着いて下さい。
ここには居ないんですから。
だから大丈夫です。

悠弥の声に少し落ち着きを取り戻した薫は
悠弥にすがり付いた
そして泣き出した
周助は特別班に連絡をしている

薫:怖かっ…!
すごく怖かったッ!

悠弥は薫の髪を撫でた
そして薫の見えない左目の瞼に
そっと唇を落とした
周りからは見えないように…

周助:悠弥、もうじき亮達が来るって。

悠弥:分かりました。
亮さん達が来るそうですよ。
薫君、もう平気ですか?

悠弥の問に薫は頷いた
悠弥はホッとした

周助:という訳なので
僕と海堂は早抜けします。

周助が言い引っくるめて部活を早抜けした

まだ部員達に呆然として動けなかった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ