テキストサイズ

君がいるから

第12章 好きだから

夜になり一度家に戻ってお泊まりセットを
取りに帰った先輩が部屋にやってきた

「聞きたいことがあるんです…」

そう切り出して
今まで考えていたことを
全て話した

「半分合ってて半分間違いかな」
と笑っている…

そして
落ち着いた笑顔で話し出す

大野さんと付き合っていること…
事務所に報告したこと…
芸能人同志ではないから
慌てることはないけど
大野さんの情報が漏れることだけは
決してないように、と
釘を刺されたこと…
二人で出かけるのはダメだし
一人で出かけるときもそれぞれが気を配るように言われたこと…
できれば
取材等で絡むのも避けて欲しいと言われ
「別れるわけではないから…」と
部署を変更することで
一段落したこと…

「元々現場ではなく企画部への希望もあったから気にしてないのよ?」

また笑顔で私に言ってくる
この人は強くて
大野さんが大好きなんだって
ヒシヒシと伝わる笑顔だった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ