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第2章 土曜日
……男達が必死に火を消そうとしている中、基樹は持って来ていたサバイバルナイフを
手に持ち、こっそり男達を1人、また1人と殺して行った。
「…悪いね…」
基樹が少しだけ、唇の端を上げたような気がした。
「…え?」
グサッ
「…ギャアァアァァアアァア!!!!!」
だが、他の男達はパニック状態に陥っている為、気付かない。
皆、火を消すのに夢中で気付く者は1人もいない。
グサッ
「…ギャアァアァァアアァア!!!!!」
…1人、また1人と殺していく。
その姿はまるで狩りをする一匹の狼だった。
基樹自身は知らないが、基樹は別名“瞬殺狼”と言われていた。
基樹は学校の理科室にあった“二酸化炭素スプレー”を手に持ち、
火のあがっている場所にスプレーの先端を当て、
一気にボタンを押した。
すると、瞬く間にその場にあった火は消え去り、後には原型の1/3程度しか
残っていない観葉植物が虚しく立っていた。
