テキストサイズ

不合格者の仕事

第3章 生活ー逆転



「ユウリ…こ、れ…」


「カンナ…」



ぺろんとユウリの持っている紙が折れた。




「今月、第二土曜日、午前9時に六欄高校高等部でお待ちしております。って…」



私たちは厚い紙を二枚並べた。


片方には、特別合格者にするというもの。
そしてもう一枚は、集合の時間帯だった。



「…やっぱりこれ…カンナ…!」

「ユウリ…!私たち、受かったんだ…!」



私たちは喜んだ。

地獄から一気に天国で這い上がったと思ったからだ。

でも、本当の地獄は、これからだったんだね…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ