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不合格者の仕事

第1章 始まり。






「ユウリ…」

「……なに」

「あった?」

「カンナは?」



「ユ…ウリ…」


カンナの声が震えていた。


「カンナ…か…かんな…」



「……帰ろ…?」



「うん…」


震える二人の手は
自然と求めあい、

手を繋いでゆっくり歩き出す。


目の前の現実に
背を向けるように

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