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不合格者の仕事

第2章 生活


「お母さん、おはよう」

「おはよう、ユウリ。」


私は高校に受からなかった。


今はちゃんとそのことを
受け入れられている。

ちゃんと、
わかっている。


私は落ちたんだ
私は合格者の踏み台だ。


すごく残酷な響きだけど、
私の考えは

落ちたのは残念
でもその分受かった人がいる
よかった

だった。


ちゃんと割りきっていこう

いつまでもくよくよしてられない!


「新聞、とってくるね」

「あ、お母さん行くよ?」

「ううん、いいよ」

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