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アオゾラペダル〜それぞれの想い〜

第16章 信じてるから

私はまた、泣いてしまった。
いつもかずの前では泣いてしまう。

海「…っ、ありがと」

かずは、私の右手のくすりゆびにそっとリングをはめてくれた。

和「海波は、俺の前で泣いてばっかだな。なきむしっ」
海「ごめんなさい…」
和「いや、いいんだ。俺しか見れない、海波の泣き顔。特別だから」

かずは右手で私の涙を拭った。

和「泣いてるとこも、怒ってるとこも、笑ってるとこも、全部すき。だから、ずっとずっと、俺だけに独り占めさせてよ」

私は笑顔で頷いた。

和「…愛してる」
海「私も。だいすき」

どちらからともなく、唇を重ねた。

私は、この人のことなら、一生信じられると改めて思った。

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