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アオゾラペダル〜それぞれの想い〜

第17章 おかえり

久々に見る翔くんは、ちょっと髪が伸びていて、痩せていた。

私の方へ向かって、走っている。

そして目の前に立つと、突然抱きしめられた。

翔「お待たせ」

私は笑顔で迎えようと思ってたのに、涙が止まらなかった。

璃「おかえり」

話したいことはたくさんあったけど、そんなのどうでもよくなった。

いまはただ、翔くんが無事帰ってきたという喜びと、生きているという事実を、噛みしめたかった。

しばらく抱き合って、翔くんが身体を離した。

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