男子高校生が描くエロゲー
第6章 男にドキドキ
「どーしたの?」
ニヤニヤしながら俺をのぞきこむ統夜。
「な、なんでもねぇ!
……それよりお前、腹とか減ってねぇ?」
「減ってるに決まってるじゃないですかぁ…」
腹に手をあて、しゃがみこむ統夜。
そりゃそうだよな。
こいつ、朝から夜までなんも食ってねぇし…。
「…俺の部屋で待ってろ」
そう言い残すと、そのままキッチンへ向かった。
『ヴヴーー』
携帯のバイブが鳴った。
妹からだ。
『お兄ちゃんごめん!
今日友達ん家で勉強会することになっちゃった!
ご飯は自分で作ってね』
…こいつ、料理なんてほとんどしねーし、俺に任せっきりのくせに。