無題
第4章 変化(前編)
いつも以上に
エネルギッシュに学食に向かう勇治と
珍しくノリのいい飛鳥についていきながら、
郁也は何度目かのため息を吐いた。
今日の合コンのメンバーは
勇治と飛鳥と郁也と人数合わせで雅樹の友人
が来るらしい。
雅樹は彼女がいない時か、
気まぐれでしか合コンは参加しない。
斜め後ろを
メールしながら歩く雅樹を
チラリと盗み見る。
服装も部屋と一緒で白黒が多い雅樹。
今日は
白いシャツに黒いズボンで
朝時間が無かったからシンプルな感じだが
漆黒の髪と白い肌、
パッと見華奢に見える体格に凄く似合っていた。
みんなで飲み会する時に
少しお洒落した姿は
本当にカッコいい。
雅樹はモテるし、
クールで
無関心に見えるから
同性から敬遠されることも多い。
それでも雅樹は男友達が多い。
モテるのに
チャラチャラしてなくて、
結構聞き上手で
何事も嫌味無くスマートにこなす姿が
誠実さと羨望に繋がるようで、
雅樹の話を聞く機会は多いのに
悪い話はほとんど無かったりする。
携帯から視線を上げた雅樹と目があった。
何となく見惚れていた感じになって
急に恥ずかしくなる。
「その熱い視線は…惚れちゃった?」
雅樹が可笑しそうに言うので
恥ずかしさで視線が泳ぐ。
「違うッ」
「あっそー、そう言えば今日合コン行くんだっけ?」
「おぅ」
「しばらく送り迎えするって言ってたのは今日の朝で終わりってこと?」
「それは…」
ふぅんと興味無さそうに話を遮りスタスタと歩く。
郁也を追い越した雅樹の背中が
少し寂しがってるように見えて、
思わず腕を掴んでしまった。
怪訝そうに振り返る雅樹。
「また、明日から再開する…から」
少し驚いたように見つめてきて
ふぅんと可笑しそうに笑うと
そのまま腕を引っ張って勇治達とは違う所で
曲がった。
エネルギッシュに学食に向かう勇治と
珍しくノリのいい飛鳥についていきながら、
郁也は何度目かのため息を吐いた。
今日の合コンのメンバーは
勇治と飛鳥と郁也と人数合わせで雅樹の友人
が来るらしい。
雅樹は彼女がいない時か、
気まぐれでしか合コンは参加しない。
斜め後ろを
メールしながら歩く雅樹を
チラリと盗み見る。
服装も部屋と一緒で白黒が多い雅樹。
今日は
白いシャツに黒いズボンで
朝時間が無かったからシンプルな感じだが
漆黒の髪と白い肌、
パッと見華奢に見える体格に凄く似合っていた。
みんなで飲み会する時に
少しお洒落した姿は
本当にカッコいい。
雅樹はモテるし、
クールで
無関心に見えるから
同性から敬遠されることも多い。
それでも雅樹は男友達が多い。
モテるのに
チャラチャラしてなくて、
結構聞き上手で
何事も嫌味無くスマートにこなす姿が
誠実さと羨望に繋がるようで、
雅樹の話を聞く機会は多いのに
悪い話はほとんど無かったりする。
携帯から視線を上げた雅樹と目があった。
何となく見惚れていた感じになって
急に恥ずかしくなる。
「その熱い視線は…惚れちゃった?」
雅樹が可笑しそうに言うので
恥ずかしさで視線が泳ぐ。
「違うッ」
「あっそー、そう言えば今日合コン行くんだっけ?」
「おぅ」
「しばらく送り迎えするって言ってたのは今日の朝で終わりってこと?」
「それは…」
ふぅんと興味無さそうに話を遮りスタスタと歩く。
郁也を追い越した雅樹の背中が
少し寂しがってるように見えて、
思わず腕を掴んでしまった。
怪訝そうに振り返る雅樹。
「また、明日から再開する…から」
少し驚いたように見つめてきて
ふぅんと可笑しそうに笑うと
そのまま腕を引っ張って勇治達とは違う所で
曲がった。