無題
第5章 変化(後編)
合コン後のぎこちない夜から
そのままの感じを残して、
あれから二ヶ月の月日が経っていた。
郁也の片隅にずっと引っ掛かってはいるのだが、
雅樹のどこか冷たい態度に
近寄って聞くタイミングも
逃してしまっていた。
最近のもっぱらの話題は、
あの日合コンして
アドレス交換した
水瀬の娘由美ちゃんの事。
あの日以来
一ヶ月半
ほとんど欠かすこと無く
メールを続け、
最近は
電話で話すようになっていた。
内容は他愛もない雑談から
愚痴や相談まで
話題は尽きることを知らないように
沸いてきていた。
「いい加減告っちゃえよ~」
「え?」
呆れたような顔で
だらしなく椅子に座る
勇二が絡んできた。
そう言えば最近
勇二に彼女ができたんじゃないかって
噂が出ていた。
何か大きく変化があったわけでは無いけど、
無邪気な少年のような感じから
明るい青年に成長したような
雰囲気があった。
動いてないとイライラする
って言っていたのに、
最近は落ち着いてひとつの場所に居てもイライラした様子を見せなくなったし、
学校終わりは
ほぼ遊びに行っていたのに
それも最近減って
即帰宅するところが
特に怪しい。
勇二は笑って否定していたから
気のせいかもしれないけど。
「せめてデートくらい誘ったら来るんじゃないか?」
「う~ん…でもなぁ…」
正直
由美ちゃんに関しては
かなり好意をいだいていたりする。
明るくて
可愛いし、
好きなアーティストや
趣味も被ってるとこが多い。
たまに
恋人同士のような話題が出て、
何となくお互い気恥ずかしくなったって事も
何度かあった。
「水瀬の娘は可愛いから早くしないと他の奴に持っていかれるぞ~」
「由美ちゃんはそんな軽い娘じゃ無い」
勇二は
重症だ
とわざとらしくお手上げポーズをして
飛鳥と笑い合っていた。
昔なら
一ヶ月も連絡を取り合えば
何の違和感も感じずに告白していたと思うのに…。
そのままの感じを残して、
あれから二ヶ月の月日が経っていた。
郁也の片隅にずっと引っ掛かってはいるのだが、
雅樹のどこか冷たい態度に
近寄って聞くタイミングも
逃してしまっていた。
最近のもっぱらの話題は、
あの日合コンして
アドレス交換した
水瀬の娘由美ちゃんの事。
あの日以来
一ヶ月半
ほとんど欠かすこと無く
メールを続け、
最近は
電話で話すようになっていた。
内容は他愛もない雑談から
愚痴や相談まで
話題は尽きることを知らないように
沸いてきていた。
「いい加減告っちゃえよ~」
「え?」
呆れたような顔で
だらしなく椅子に座る
勇二が絡んできた。
そう言えば最近
勇二に彼女ができたんじゃないかって
噂が出ていた。
何か大きく変化があったわけでは無いけど、
無邪気な少年のような感じから
明るい青年に成長したような
雰囲気があった。
動いてないとイライラする
って言っていたのに、
最近は落ち着いてひとつの場所に居てもイライラした様子を見せなくなったし、
学校終わりは
ほぼ遊びに行っていたのに
それも最近減って
即帰宅するところが
特に怪しい。
勇二は笑って否定していたから
気のせいかもしれないけど。
「せめてデートくらい誘ったら来るんじゃないか?」
「う~ん…でもなぁ…」
正直
由美ちゃんに関しては
かなり好意をいだいていたりする。
明るくて
可愛いし、
好きなアーティストや
趣味も被ってるとこが多い。
たまに
恋人同士のような話題が出て、
何となくお互い気恥ずかしくなったって事も
何度かあった。
「水瀬の娘は可愛いから早くしないと他の奴に持っていかれるぞ~」
「由美ちゃんはそんな軽い娘じゃ無い」
勇二は
重症だ
とわざとらしくお手上げポーズをして
飛鳥と笑い合っていた。
昔なら
一ヶ月も連絡を取り合えば
何の違和感も感じずに告白していたと思うのに…。