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ミウのストーリー

第3章 離れられなくて

カラオケボックスを出たら外はもう暗かった。

振り向きながら歩くシュウの少し後ろを、私は少し恥ずかしそうに歩いていた。

だって、シュウの事はもう前から知っていたけど、会ったのは今日が初めてだったし、あっと言う間にエッチまでしてしまった。

まだ信じられない思いだった。

シュウの目がキラキラして、悪戯っぽい。


『疲れた?
もっとゆっくり歩こうか?』


シュウが足を止める。

『ミウ』

「なぁに?」

シュウが視線を落とした。

『もう帰っちゃうんだよね?』


「どうかしたの?」


シュウが私の手をグイッと引っ張った。

「どうしたの?」


まっすぐ歩くと、不意に視界が暗くなった。


何だかやってない店と店の隙間に入ったみたい。


奥は暗くて見えないけど、来た方向には車や人が行き来していた。


ビルが作る濃い影に私たちはいた。


『ミウ!』


シュウが私を抱きしめた。


シュウの胸が温かかった。


「シュウ……」


シュウの心臓の音が早かった。

不意に唇が塞がれた。

激しいキス。

シュウは私を壁に押しつけるようにして、キスを繰り返した。

シュウの唇が私の首筋にキスして来た。

「あっ……
駄目。こんな所で」

誰かに見られたら……そう思うのに、シュウはキスで唇を塞いだまま、私の胸をまさぐった。


乳首を探りあて、摘ままれると、太股の内側につい力がこもる。

視線の先では人が行き来しているから、怖くて声が出せない。

「フゥッ……」


私はカラダを突っ張った。

乳首でイカされてしまったのだ。


「んんん……うぅッ。あぅッ……んっ…んっ……はぅ」


カラダが踊るように、壁に背中がくっついたり離れたりした。


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