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「はなひいてほひぃけりゃ、てをはなしぇ!!（離して欲しけりゃ、手を離せ）」

痛がるディルを見上げながら、カイは顎に力をこめる。

ディルの太ももに食い込んでいく、カイの健康的な歯。

ディルは足を振り、なんとかカイを引き離そうとする。

だが――

「むひゃだせっ、せんへぇい!!（無駄だぜッ、先生）」

カイは更に歯を食い込ませ、必死にディルの太ももを噛み続けていく。

これには流石のディルも、

「お前は、動物かなにかかぁぁ!!」

と叫び、不覚にもカイの腕から手を離してしまう。