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16歳に恋する23歳の俺。

第3章 会話







「やっほー由真くん!」



「いらっしゃい」




ドアからやってきた人は、


大きく手を振るサキちゃん





と、








……優美花ちゃん






由真が言ってたのはこれかぁあああっ!!!






「あ…」




俺に気付いたらしく、軽く頭を下げられる





「…よ、どうしたの?」



「いや…サキさんと一緒にいたんですけど
いきなりこのお店に連れていかされて…」





くっそ、今日もめっちゃ可愛いな





「ほらほら、ゆみー
大地くんの隣に座って、ほらっ」



「わっ…」





サキちゃんに背中を押され、
俺の隣に近付く



サキちゃん、ナイス…!!





「…隣、いいですか?」




上目遣いで俺をじっと見て
思わず見とれてしまったが、どーぞどーぞと

芸人のノリみたいだな、と思いながら
隣のイスを引っ張った





「失礼します…」




サッと座り、鞄を太ももに置いて
前髪を掻き分ける

その掻き分けた所からシャンプーの匂いが
鼻を通り、


一瞬クラッとなりそうだ





テーブルに肘をつきながら
ぼーっと優美花ちゃんを眺めていると


何だか



本当に




16なのか?って疑う





華奢な体は抱き締めると折れてしまいそうで


細い指を絡めたくなって





あぁもうなんか、好きだなって改めて思った




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