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高橋家の日常

第3章 朝

トントン…
ジュー…


ガチャ…

「おはよう。
休みなのに朝からお疲れ様。」

「ん?
あぁ、擴嗣お兄ちゃん。
おはよう。」

「なぁ香恋。
世界ってこんなにゆがんでたっけ?」

「…擴嗣お兄ちゃん、眼鏡かけなよ。」

「え?
あ、そうか、忘れてた。
眼鏡どこだっけ…」

「自分の部屋でしょ?
早くとってきなよ。」

「あぁ、そっかー。
とってくる。」

ガチャ…

「ふわぁ…おはよー。
って擴嗣兄こっちくるなっ!
うわっ…!」

ドサッ…

「優輔どうした?
って、あららー。」

「いってー…擴嗣兄、重いから早くどいて。」

「ん?
和市小さくなった?」

「俺は優輔だ!
擴嗣兄早くどいてよっ!」

「あぁ…悪かったな。眼鏡取ってくる。」

キィー…ガチャン。

「ああー重かった…。」

「お疲れ様。」

「姉ちゃん朝から可愛い。」

「そう?
今日は結構寝癖がひどかったんだけど…。」

ギューッ…

「優輔?」

「おはようのハグ。」

優輔はちょっと特種だ。
私にだけやさしい。

何でだろ…?

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