
高橋家の日常
第5章 新キャラ登場!
お弁当を届けるなんて見え見えの嘘だ。
私は屋上に行かなきゃならない。
だから当然、お弁当は自分のだけ。
キィィィ……
今日は肌寒く、風が少しあるから人はいない。
もっと言うと、一人しかいなかった。
もっと詳しく言うと、超かっこいいモテそうな男が一人でいた。
「あれ?
たしか…同じクラスの……
えっと…罠とかじゃないんだよね?」
「ちがうちがう!
俺が告白したいってだけで…って、あ~っ!
言っちゃったじゃん俺……。」
「………。」
「えっと…その…好きだ!
付き合ってくれ!」
「…………」
「あぁぁぁ……。
だめだよね……あんな言い方で……。」
うじうじいいながらその人はしゃがみこんだ。
「…いいよ?付き合おう?」
「はぁぁ……やっぱだめだよね~…。」
「いや、だから…
こちらこそお願いします…。」
「え!?
いいの!?マジで!?」
「うん。
ちなみに…
こんなんでも付き合うのは初めてだから…
どうしたらいいとかよくわかんないんだけどね…。」
「え?そうなの?
以外だなー…」
「そうなんだよね…
よく言われる。」
「ともかく、よろしく!
俺、瀬尾 亙(せお わたる)!」
「高橋香恋です。
よろしくね、瀬尾君」ニコッ
「よろしく!
えっと…香恋でいいか?」
「うん!お弁当食べようか?」
「あぁ、うん。」
