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記憶のカケラ

第2章 日常

「はぃはぃ、みんな2人をからかうのはそこまで!2人とも真っ赤でかわいそうでしょ。それにせっかくの魚がこげちゃう。」

そういってみんなをとめたのはおばさん。

「それより真由ちゃん手に持ってるのおかしくない?」

母さんがおばさんの手を指差す。おばさんの手にはマジックハンドのおもちゃ。それを持ったまま不思議そうに

「何もおかしくないよぉ、美代ちゃん。みんなにお皿まわしたり便利でしょ?」

なんていうからみんな硬直。しっかりしてるようでどこか抜けている…。
実は学生時代から仲がいいらしい母さんが

「便利なわけあるかっ!あぶないから!」

とつっこみを入れ、おじさんは

「さすが真由美気が利くなぁ。」

なんてバカ夫婦発言。そんなようすをみんなで笑う。
いつも通りの夕食。
結局焦げてしまったけど魚はおいしかった。

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