記憶のカケラ
第7章 別れと…
家の前にはたまたま玄関で水遣りをしている母さんがいて、俺たちをみて
「おかえり。」
と言って少しだけ笑った。
それから俺たちが買ってきた荷物をみて驚いたようで目を大きく広げた。
「ずいぶんいっぱい買ってきたねぇ。あんたたちほんとにやりきれるの?」
そう聞かれれば、
多分…と自信のなさそうな亜梨紗。
気が向けば…と適当な俺。
そんな俺たちをみて母さんはもう一度笑った。
まぁ、行く予定の島一つの高校なら、今のレベルでも割と安心していけるからそれほど心配してないんだろう。
「それにしても、ずいぶん時間かかったね。そんなに混んでた?」
と母さんは口を開く。
「あぁ、さっきまでね、遼と人に道案内してきたんだ。」
「この時期には珍しいよなぁ。人探してるみたいでさ。」
と答えれば、母さんは小さくふぅん、と頷いた。
「ま、とりあえず中に入ろっか。もうすぐお昼ご飯だよ。」
そう言われて家に入ろうとしたとき、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「美代ちゃん…?」
その声の方に振り返った母さんは目を見開いた。
母さんのこんな顔をみたのは初めてだった。
「おかえり。」
と言って少しだけ笑った。
それから俺たちが買ってきた荷物をみて驚いたようで目を大きく広げた。
「ずいぶんいっぱい買ってきたねぇ。あんたたちほんとにやりきれるの?」
そう聞かれれば、
多分…と自信のなさそうな亜梨紗。
気が向けば…と適当な俺。
そんな俺たちをみて母さんはもう一度笑った。
まぁ、行く予定の島一つの高校なら、今のレベルでも割と安心していけるからそれほど心配してないんだろう。
「それにしても、ずいぶん時間かかったね。そんなに混んでた?」
と母さんは口を開く。
「あぁ、さっきまでね、遼と人に道案内してきたんだ。」
「この時期には珍しいよなぁ。人探してるみたいでさ。」
と答えれば、母さんは小さくふぅん、と頷いた。
「ま、とりあえず中に入ろっか。もうすぐお昼ご飯だよ。」
そう言われて家に入ろうとしたとき、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「美代ちゃん…?」
その声の方に振り返った母さんは目を見開いた。
母さんのこんな顔をみたのは初めてだった。