記憶のカケラ
第4章 デート
次の日。
私は少しだけ髪を巻いて、うすーくメイクをして。
いつもはあまり着ないお気に入りのワンピースを着て行った。
「亜梨紗ー。いくぞー!準備できたー?」
1階から遼に声が聞こえる。
「ごめん今行くー!」
あわてて外へ出ると自転車を出して遼が待っていた。
今日の遼の私服は外出仕様なのかな?
いつもよりかっこよくみえる。
なんて思っていると、自転車に乗り込みながら
「ほらっ、行くぞ。」
なんて遼。
格好…変だったかなぁ?
何もつっこんでくれない。やっぱりいつも通りがよかったかな、なんて心配をしながらデートが始まった。