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記憶のカケラ

第2章 日常

学校に着くといつも通りのメンバーが集まってくる。

「おはよっ!あーさ!遼!」

「お二人さんはよっす!」

そう声をかけてきたのは中村 葵(なかむら あおい)と新藤 周太(しんどう しゅうた)の2人。
俺達が住んでいるのは緑豊かな海に囲まれた島。
島の中の人の入れ代わりは少ない。
だから俺達4人は小学生の頃からずっと一緒につるんでいる。

「おまえらはいつも通り二人乗りか。」

「相変わらず仲いいねぇ。」

2人は俺のことをみながらにやにや。
そんな2人に気がつかないのか亜梨紗は笑顔で

「幼なじみだからね。遼の後ろ乗り心地いいよ。」

なんて答えた。

「ね?遼。」

亜梨紗は俺に賛同を求める。
だから俺も笑顔で

「おぅ。」

と頷いた。

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