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声をきかせて…

第10章 メール

会議が終わり会議室から出ると私はやたら見られいる気がした。

何を言われてるかまでは聞こえないがひそひそ聞こえてる気もした。

まみさんと高城さんが色々と話しかけてきて、それほど気にはならなかった。

それから何日かして、まみさんに食事に誘われ、仕事が終わったあとに食事をすることになった。

私は小野さんにメールを送った。

[まみさんと酒美でご飯食べてから帰るので今日は先に帰っててください。]

と送った。

返事が指で丸を示す絵文字がひとつ返ってきた。

文字が返ってくることも、電話がかかってくることもなく、デートもなく、最初は返事がかえってきたことに喜んでいたが、今はそれ以上のことを望んでいた。


本当に私達付き合ってるの?
いつもマンションまで送ってくれるそれだけ。

付き合う前からもしてること。

前と違うのは…
絵文字だけのメール。

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