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声をきかせて…

第13章 夜中のドライブ

雰囲気を崩したくなくて、私は声が聞きたいって喉まででかかっていたが、私は言葉を飲み込んだ。

小野さんはずっと私の右手を握ったまま運転して私をマンションまで送り届けてくれた。

お礼を言って車から出ると小野さんも車から出てきて私を抱きしめた。

私の耳元に顔を近づけてきた。













『ちゃんと、日菜ちゃんのこと好きだから。』








それだけいうと顔を見せないように離れると車に乗り込み車は走り出した。

私はただ呆然としていた。

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