
声をきかせて…
第15章 賭け
小野は家に帰りつくとすぐに引き出しに入っている紙の束をだした。
それは、
ヒナからきたFAXだった。
毎日、ラジオの間や終わったあとに届いていた。
僕がラジオに出なくなってからも続いていたみたいだが、それを恵子が僕に渡したくないと捨てていた。
あの頃の僕はヒナちゃんが自分のファンと言ってくれて嬉しくて、ヒナちゃんからの手紙が嬉しくて仕方なかった。
いつのまにか会ったことないヒナちゃんに惹かれていた。
あの頃の僕には居場所がなかった。
その中で僕の存在を認めてくれたと思ったのが唯一ヒナちゃんだった。
一番、近くにいた恵子ではなく、文字でしかしらないヒナちゃんだった。
それは、
ヒナからきたFAXだった。
毎日、ラジオの間や終わったあとに届いていた。
僕がラジオに出なくなってからも続いていたみたいだが、それを恵子が僕に渡したくないと捨てていた。
あの頃の僕はヒナちゃんが自分のファンと言ってくれて嬉しくて、ヒナちゃんからの手紙が嬉しくて仕方なかった。
いつのまにか会ったことないヒナちゃんに惹かれていた。
あの頃の僕には居場所がなかった。
その中で僕の存在を認めてくれたと思ったのが唯一ヒナちゃんだった。
一番、近くにいた恵子ではなく、文字でしかしらないヒナちゃんだった。
