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声をきかせて…

第16章 おうちデート

小野さんが帰ってから一時間以上たった時、

インターフォンが鳴り画面を見ると小野さんが立っていた。

びっくりしてドアを開けると紙の束を渡された。


『えっ…これ…。』

『ヒナちゃんからのFAXだよ。』

『これ取りにわざわざ帰ったんですか?』

私の目にまた涙が溜まった。

嬉しくて…。

『ヒナちゃん、いつもFAXありがとう。
送られてくるの楽しみにしてた。
本当にありがとう。』

私は小野さんに抱きついていた。

『聖さんにずっと会いたかった。』


そう言いながら。

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