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声をきかせて…

第16章 おうちデート

部屋に入って居間に案内してソファーに小野さんを座らせ、コーヒーを二人分入れ小野さんに渡し、カセットを入れ再生ボタンを押した。

『田神高校ラジオ部発………』

と流れはじめた。

流れはじめると小野はすぐに立ち上がり部屋から出ていった。

何も言わずに…。



(私、もしかして小野さんを傷つけた?

ラジオのこと黙ってた方がよかった?)


私はその場で泣き崩れた。

嫌われたと思ったから。

涙が止まり小野さんと私用に入れた冷めきったコーヒーを流しへ捨てご飯の支度をしていた。

本当は作る気分じゃなかったけど、買いにいく気分にもなれず、作っていた。

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