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虚-Utsuro-

第3章 虚無-キョム-

差し伸べられた手をすべて払い除けてれば、当然そのうち誰もあたしに手を差し伸べる人はいなくなる。

だけど卑屈なあたしは、それを理解できずますます孤立していった。

本当は自分が悪いのに、全部周りのせいにして逃げてばかりだった。




――居場所がない




と、いうのはこれほどまでに虚しいものなのか……あたしは毎日孤独に打ちひしがれていた。

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