テキストサイズ

スマイル ~*届3続編。気象・N*~

第7章 episode6~*本当はこんなもの*~



唯「おかえり、和くん…」




和「……ただいま、唯。」





私は寂しいとき、ただギュッって抱きしめられるだけで、すごく安心する






和くんは、そんなこと当たり前にわかっているかのように、黙って私を抱きしめた







唯「なんか、怖かった……




また、和くんが離れていくんじゃないかって、すごく不安になった……」





和「大丈夫。



俺は、唯が俺から離れて行かない限り離れないから。」






唯「うん……。」






和「俺、あんまり人目につくところでは一緒にいれないから、また不安にさせるかもしれない」





唯「うん……」







和「だけど、もう俺は唯を手放したりしないから。」







唯「うん………。」









和くんの優しさに、また涙腺が緩んだ

















和「……もう、終わった…?」







唯「……うん。」













和「優しくするから……。」












唯「んっ……」






やっぱり和くんは、人の扱いが上手だ……









上手だから、私はもう不安なんかなくなっていて、







壊れ物を扱うような手つきで、本当に優しくしてくれる和くんを




自分のすべてで精一杯感じた










ストーリーメニュー

TOPTOPへ