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スマイル ~*届3続編。気象・N*~

第10章 episode9~*異変*~

あれからかれこれ2週間が経過した






もう7月序盤で、夏の暑さが本格的にヤバくなってきた一方で、






和くんも24時間テレビのための準備で、スケジュールがだいぶ詰まっていてヤバかった









和くんは最近、帰ってくるなりグッタリしたようすでベッドにダイブする



そこで私は少しでも力になろうと、疲れた和くんの体をマッサージすると、





和くんは、壊れたロボットのようにピタッと深い眠りに堕ちていった








あるとき、和くんは私に





「唯はこんな生活、辛くないの?」




と聞いてきた





正直言って、苦しい質問だった







なんてったって、芸能人と付き合うわけだから、それなりの覚悟はしていた








だけど本当に忙しくなってみると、悲しみや寂しさが大きすぎて、必死に耐えていくのが辛かった





心が押しつぶされそうになった











でも、一番辛くて、一番頑張ってるのは、





和くんなんだから。




そう考えている私は、




「全然、大丈夫だよ」





と笑顔で答えた


















やっぱり、私と和くんは釣り合わないのが
運命なのかな……







思い出せば和くんは、





その会話以後、少しだけ表情が暗く硬くなっていたり、





夜中の寝付いた少し後にうなされていたり、





いくつもの変化があった











その変化に今更気づいても、もう遅かった








私の中で、一番大事な和くんの異変に気づけなかった私は、、





彼女失格ですね……。



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