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スマイル ~*届3続編。気象・N*~

第10章 episode9~*異変*~

和side








俺は、夏が嫌いだ






理由は暑いからとか、そんな甘ったるいもんじゃない









こういう季節になると、周りはおろか、自分まで見えなくなりそうだからだ。










ただそれ以上に、






なかったことにしたいが、絶対に忘れてはならない

隠された事件が、ある









それがあったのが、夏







それを鮮明に思い出すのも、夏







それによって精神が不安定になって、周りに迷惑をかけるのも、、夏








これだから、俺は、夏が嫌いだ












あと、翔さんが前までやっていた家族ゲームも駄目だ










元々、翔さんは「ニノは見るな」と言ってたけど

何となく見てしまい、






吉本の過去とほとんど丸かぶりで、息ができなくなるほど怖くなった








今日も、俺は悪夢を見る


決して許されることのない罪を、見る









<どうせ、私は遊ばれたんだよね?




でも私平気だよ?和くんを信じて待ってるから。」










<<もう、いっそのこと2人でこの世界から飛び出しちゃおうよ……。>>






<和くん、それはダメッ!!死んじゃったら何もなくなっちゃうんだよ!?>















<和くんっ……バカでごめんね?









バイバイッ………。>










<<……めいっ…!?






何してんの!?ねぇっ、めいっ!!



















………ぅうぁぁあああ…!!!>>









和「はぁっはぁっ、、」



唯「和くんっ!?どうした!?」







俺はがむしゃらに唯にしがみつき








和「はぁっ、、やだっ!助けてっ…!」







唯に何かわからない助けを求める







すると唯は






唯「大丈夫だよ……




和くんは悪くないよ……」






まるでわかっているかのように背中をさするんだ















こうやって、言い当ててなだめるのも、
あの人と一緒だ









唯が、あの人と同じ道をたどってしまいそうで、、怖い

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