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スマイル ~*届3続編。気象・N*~

第10章 episode9~*異変*~



唯「私も……









私も大好きで大好きで仕方なかったコウスケを、殺しちゃったんだよぉっ!!!」








和「唯………」




私は、呆然としている和くんに、ゆっくりと無言で近づいた








唯「私もね、、不安でどうしようもなくって、、和くんにコウスケを重ねてることもあった………









それに、怖くて怖くてコウスケを忘れようともしたっ…………





でも、その人はその人が………ちゃんとこの世界で生きていたわけで…………










それで、、私はコウスケが世界で一番大好きだったんだよぉっ、、、!!!!










そんな大事な人を、、私自身が殺しちゃったんだよっ!!!












それを忘れなければ生きていけないなんて………





その人に失礼なんだよぉっ!!!」











私は、息を切らしてボロボロと泣きながら、




無表情で涙を流している和くんを





ゆっくりと抱きしめる








唯「程度とかそのときの状況は違うかもしれないけど……







おんなじなんだよ、、和くん……





おんなじだから、、和くんの気持ち、、私にもちょっとはわかる………







だから、、今だけだから………」







お互いを忘れて、、お互いを……大切な人だと思って……………








和「っ、、ごめん、唯…」





和くんはそう呟いた後、一度目を閉じてから









和「、、、、っ、、メイッ…!!!」






唯「……コウスケェッ!!!!」










私たちは、お互いの傷を舐め合うように抱きしめ、お互いを忘れ、









そして、今を忘れた

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