スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第10章 episode9~*異変*~
私は、身動きが取れなかった
あり得ない話なはずなのに、和くんの目が本気だ、と訴えている
和くんは無表情に私の反応をただただじっと見ていて……
お互い、無表情のまま見つめ合った
和「なぁんつってー!!!(笑)」
唯「え、、?」
突然和くんが大きな声で叫んだ
和「ちょっと、翔さんの真似してみた(笑)
冗談だよ、冗談。(笑)びっくりした?」
唯「和くん、、、。」
本当に、本っ当に和くんのことが好きだから、わかるんだ
今和くんは、和くんの得意な“演技”で、ごまかしたんだ
きっと、同情とかそういうのが欲しくなかったんだろう
または、辛い過去をこれ以上、思い出したくなかったんだろう
だから私も、“演技”をする
気づいていないフリをして、和くんに話を合わせる。
多分、それが、和くんのためなんだ
和「今の、忘れてよ……?唯に、誤解招かれてもだしねっ……(笑)」
いつもだったら、そうしていたはずなんだ
でも、私も、抑え切れない気持ちが溢れ返った
唯「………私も、、経験してる……。」
和「、、えっ、、?」