スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第12章 episode11~*信じる*~
いつもだったら、最低でも5,6時は回るのに
今日は、最高に暑い時間に終わり、
今家に着いたのがおやつの時間だった
現在、リアルに充実中の相葉さんや翔さんは喜んで帰っていったが
俺は何故だか喜べなかった
なんというか、何か悪いことが起きる前兆のように思えていた
俺って、こういう勘は鋭いんだよね
玄関のドアを開けた瞬間、俺はあまりの絶望感に胃液が込み上げてきた
唯が絶対に履きそうにない厚底の靴がおいてあり、
嗅ぎ覚えのある甘ったるい香水の匂いが鼻にきた
電気の付いたリビングの半透明なドアを開けた
「和~、おかえり~♪」
和「お前、なんでいんの。」
ミオリ「私が諦めたとでも思った?
むしろ、付き合ってくれたほうが私には好都合よ」
和「お前、何がしたいんだよ」
そのとき、ミオリの顔つきが変わった
「親友がその人のこと好きだったから私諦めたのに、
その人に親友が殺された気持ち、わかる?
何がしたいかって?
親友の気持ちを踏みにじった人に…………………………。」
ミオリは、仕事のために作ったもう一人の彼女。
俺はミオリが大の苦手だ
でもその皮が剥がれ、正確に言えば、もう一人の彼女が出たとき、俺は怖くなって思わず身震いした
そして、俺は彼女に咄嗟に叫んでいた