スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第12章 episode11~*信じる*~
ミオリ「残り30分だよぉっ♪」
和「なんで今日に限ってこんなに遅いんだ………
、、何かあったかな………!」
ミオリ「和、逃げても無駄よ?」
和「………ですよね。」
ミオリは写真をヒラヒラと見せて笑いかけてきた
そんな行動に俺は、得体の知れない恐怖感に包まれていた
ミオリ「ふふっ、残り20分(笑)
唯サンは彼氏からの連絡を無視して何をやってんだか(笑)
今この瞬間もタイムリミットが迫ってるというのに」
和「唯は………唯は、絶対帰ってくる……。
俺は、、信じてる………。」
どうしてだろう、、
確か、前の記憶にもこんなことがあって、、
こうやって誰かに脅されながら彼女を待ってて、、
彼女はギリギリ間に合わなくって、、
俺は、彼女を………………
♪~~~~それはきっと幻じゃない
和「……………唯、、。」
唯が好きな曲だから、と唯からの着メロにしていた曲
多分、自分の携帯から自分の歌が流れたのは初めてで
多数の感情で震えた身体を抑えつつ、俺は通話ボタンを押した
和「………唯、、?」
唯「ごめんなさい!!
今やっと仕事が終わって、、何にも気づかなくて、、
何かあったの?」
和「えっと、、とにかく、、今すぐに帰ってきて………頼む、、。」
ミオリが“余計なことは言うな”と目で訴えてきて、思ったように伝えられなかった
和「とにかく、、早くしないと……あっ、」
唯「ぇ?和くん?
どうしたの!?かずく……」
ミオリ「和が余計なこと言おうとしたんだもん(笑)」
クスクスと笑っているミオリが携帯を渡してきた
そこに表示された“通話終了”の文字に、俺は不安で一杯になっていた